「家庭に眠る体温計活用を」増産も品薄で呼びかけ 新型コロナ

「家庭に眠る体温計活用を」増産も品薄で呼びかけ 新型コロナ
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新型コロナウイルスの感染拡大で家庭用の体温計が品薄状態になっていて、メーカー各社が増産にあたっています。ただ、需要の急増に生産が追いつかないとして、各社は家庭で眠っている体温計の活用も呼びかけています。
電子機器大手のオムロンは、中国にある工場で家庭用の体温計を増産しています。先月は例年の1.5倍に当たる1日およそ5万個を生産したほか、今月末には1日当たり6万個近くまで生産量を増やす計画だとしています。

一方、先月の家庭用の体温計の受注数が前の年の2.7倍に上るなど、需要の急増に生産が追いつかない状態だということです。
また、医療機器大手のテルモも中国にある工場でことし2月から増産しています。メーカーによりますと、新型コロナウイルスの感染拡大で、家庭だけでなく、従業員の体温を計るために企業などでも需要が増え、全国的に品薄になっているということです。

一方、体温計は多くの家庭にあり、故障しているように見えても電池を交換すれば使えるものも多いということで、各社は、家庭で眠っている体温計の活用も検討してほしいと呼びかけています。