日産 米の工場で再雇用前提に従業員約1万人解雇 新型コロナ

日産 米の工場で再雇用前提に従業員約1万人解雇 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大で操業停止が長引いていることから、日産自動車はアメリカの工場のおよそ1万人の従業員について、再雇用することを前提にいったん解雇することになりました。
日産は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、先月からアメリカにある工場の操業を停止していて、停止する期間を今月末まで延長することを決めました。

これによって操業停止が1か月以上に及ぶことになるため、日産はテネシー州とミシシッピ州にある自動車を生産する工場など3つの拠点で働く従業員およそ1万人について、再雇用することを前提にいったん解雇することを決めました。

日産はスペイン・バルセロナの工場などで働く従業員およそ3000人も一時解雇することを明らかにしています。

国内メーカーではホンダもアメリカのオハイオ州やアラバマ州などにある自動車や部品の8つの工場で働くおよそ1万8000人の従業員について、雇用を維持しながら仕事を一時的に休ませる「一時帰休」を行います。

新型コロナウイルスの感染拡大で、自動車メーカー各社はアメリカやヨーロッパ、アジアなど世界的に操業停止を余儀なくされていて、生産や販売、そして雇用への影響が広がっています。