オンライン診療 日本医師会「非常事態での例外中の例外」

オンライン診療 日本医師会「非常事態での例外中の例外」
新型コロナウイルスの感染が医療機関で広がるのを防ぐため、初診から「オンライン診療」が認められたことについて、日本医師会は、安全性は確保されていないとして、感染が終息するまでの特例措置とすべきだと強調しました。
「オンライン診療」は、インターネットを使って自宅などで診察が受けられる仕組みで、政府は、医療機関での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、利用条件を緩和して受診歴のない患者も含めて、初回の診療から認めることを決めました。

これについて、日本医師会の松本常任理事は8日の記者会見で、「初診からのオンライン診療は、情報がない中で診断をするため、大変危険だと指摘してきた。今回の政府方針は、非常事態のもとでの例外中の例外という認識だ」と述べました。

そのうえで、「この緊急事態が収まりしだい、速やかに通常の対面診療に戻し、安全で安心できる医療の本来の姿を取り戻すべきだ」と述べ、感染が終息するまでの特例措置とすべきだと強調しました。