大阪府 吉村知事「今は国家の危機 ご協力を」緊急事態宣言

大阪府 吉村知事「今は国家の危機 ご協力を」緊急事態宣言
大阪府の吉村知事は8日の記者会見で、「緊急事態宣言」が出されたことを踏まえ、府民に対し外出の自粛を徹底するよう改めて強く求めました。そのうえで、「今は国家の危機事態で、爆発的な感染拡大があれば多くの命が失われる状況だ」と述べ、宣言に伴う一連の措置に理解と協力を呼びかけました。
吉村知事は大阪などに出された「緊急事態宣言」を踏まえ、「通院や食料品の買い出しなど、生活の維持に必要な場合を除き外出を自粛するよう要請する。特に繁華街ではクラスターの発生が見えているので、夜の繁華街は強く控えてほしい」と述べ、府民に対し外出の自粛を徹底するよう改めて強く呼びかけました。

そのうえで、「今回の措置は『都市封鎖』ではない。生活物資も不足していないので買い占めなどは行わないよう、落ち着いて行動してほしい。自分の命、大切な人の命を守るため、5月6日までの期間、自粛をお願いしたい」と述べ、府民に冷静な対応を求めました。

さらに、事業者に対し可能なかぎり自宅で仕事をするテレワークを推進するよう呼びかけました。

また吉村知事は医療崩壊を防ぐため、軽症や症状のない人を受け入れる宿泊施設を募集した結果、98の事業者から合わせて2万1000室分の提供の申し出があったことを明らかにしたうえで、まずは大阪市内を中心に1000人分を早急に確保したうえで、今週中に患者の受け入れを開始できるよう、調整を急ぐ考えを示しました。

そして、「緊急事態宣言をせず自粛も行わなかったらどうなるかと言えば、より地獄のような状況になる可能性がある。今は国家の危機事態だ。もし、爆発的な感染拡大があれば、多くの命が失われる状況だ。そうなれば経済は今よりもっと大きく疲弊する。経済の面から考えても、多くの命を救う面から考えても、いま負担をおかけしているが、5月6日までご協力をお願いしたい」と述べ、1人でも多くの命を救うため宣言に伴う一連の措置に理解と協力を呼びかけました。