韓国総選挙 投票まで1週間 与党有利の展開との見方広がる

韓国総選挙 投票まで1週間 与党有利の展開との見方広がる
韓国の国会議員を選ぶ4年に1度の総選挙は、投票まで1週間となりました。ムン・ジェイン(文在寅)政権の新型コロナウイルスへの対策を評価する世論の高まりから、第一党の維持を目指す革新系の与党に有利な展開となっているという見方が広がっています。
韓国では一院制の国会の300議席をめぐって争われる、4年に1度の総選挙の投票が、1週間後の今月15日に行われます。

韓国の有権者のおよそ半数が、投票の1週間前に1票を投じる候補者や政党を決める傾向にあるとする、選挙管理委員会の分析も伝えられる中、各陣営は8日も新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、マスクや手袋をつけたうえで歩行者と一定の距離を保ちながら支持を訴えていました。

韓国国内で1日に確認される新型コロナウイルスの新たな感染者は、最も多かった2月末で900人余りに上っていましたが、今週に入ってからは50人前後と増加のペースが大幅に落ちています。

このため、1日最大でおよそ2万件に上る検査の実施など、ムン・ジェイン政権が進めてきた新型コロナウイルスへの対策を、評価する世論が高まっていて、第一党の維持を目指す革新系の与党「共に民主党」に有利な展開となっているという見方が広がっており、巻き返しを図る保守系の最大野党「未来統合党」などとの間で、しれつな選挙戦が続いています。