人工呼吸器増産へ医療機器メーカーが準備急ぐ さいたま

人工呼吸器増産へ医療機器メーカーが準備急ぐ さいたま
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、人工呼吸器が不足する事態に備え、さいたま市の医療機器メーカーではふだん海外に輸出している人工呼吸器を部分的に改良して、増産するための準備を急いでいます。
さいたま市西区の医療機器メーカーでは、東南アジアに向けて手術室で全身麻酔を行った患者などに使う、人工呼吸器を製造しています。

この人工呼吸器は日本では使われていませんが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、国内で人工呼吸器が不足する事態になった場合、部分的に改良することで使えるように、国などと検討を進めているということです。

このためメーカーでは通常の10倍以上にあたる1か月当たり40台を製造できるよう準備を始めました。

必要な部品の調達を行い、退職した技術者なども呼び戻し、来週にも新たな製造ラインを設けて、増産にとりかかることにしています。

世界的に人工呼吸器の需要が高まっていて、一部の部品の調達が難しくなっていることが課題だということです。

三幸製作所の金坂良一社長は「感染が広がり人工呼吸器が足りなくなったときのために準備をする必要があるので、増産に向けて取り組みたい」と話しています。