神奈川 新たに67人の感染確認 1日で最多 新型コロナウイルス

神奈川 新たに67人の感染確認 1日で最多 新型コロナウイルス
神奈川県や県内の各自治体は8日、合わせて67人が新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表しました。1日に感染が発表された人の数としては神奈川県ではこれまでで最も多く県内で感染が確認された人が300人を超えました。
神奈川県では8日、横浜市が18人、川崎市が13人、藤沢市が7人、茅ヶ崎市が5人、相模原市が3人の新型コロナウイルスへの感染確認を発表したほか、神奈川県が具体的な自治体を明かさないものの21人が感染したと発表しました。

これで8日、感染の確認が発表されたのは合わせて67人で、神奈川県としてはこれまでで最も多くなりました。

NHKのまとめでは県内で感染が確認されたのは356人に上っています。

このうち県が発表した21人は
▼10歳未満の男の子2人、
▼10代の男性1人、
▼30代の男女2人、
▼40代の男女3人、
▼50代の男女4人、
▼60代の男女2人、
▼70代の男女7人で、いずれも症状は軽いということです。

県はそれぞれの職業やどのような人と濃厚接触したかなどについては本人の同意を得られていないことなどを理由に説明しませんでした。

横浜 「クラスター」発生か

横浜市は、20代から90代までの男女18人が新型コロナウイルスに新たに感染したと発表しました。このうち6人は職員の感染が確認されたグループホームの入居者で、市は「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生したとみて調べています。

新たに感染が確認されたのは、横浜市のグループホームに入居する男女6人や、都内の保育園に勤める保育士の女性など20代から90代までの合わせて18人で、これまでのところ重症の人はいないということです。

市によりますと、グループホームの入居者の6人は、すでに感染が確認されているこの施設の職員の60代の女性が担当していて、この女性の担当する別の90代の男性入居者も感染したことがわかっています。

市は、市内で初めて「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生したとみてほかの入居者や職員12人について感染の有無を調べていますが、現時点では施設の所在地や名称を公表しないとしています。

またグループホームの入居者を除く12人のうち7人は感染経路がわかっておらず、詳しく調べることにしています。

川崎 公的業務に関わる3人が感染

川崎市は市の消防署の職員や市立病院の看護師など公的な業務に携わる男女3人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。

新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、幸消防署の救急隊員で都内に住む30代の男性と、いずれも指定管理者に運営を委託している、多摩区の市立多摩病院の看護師の20代の女性、それに麻生区の市営駐輪場の職員で70代の男性の3人です。

このうち救急隊員は6日、38度の発熱があり、熱は下がったもののせきが続いたことなどから、8日検査を受けて感染がわかりました。今月2日には感染した患者を搬送する業務に当たっていたということです。

看護師については症状の有無など詳しいいきさつは確認中だということですが、勤務先の病院では先月末まで勤務していた医師が6日、感染が確認されました。

このほか70代の男性は6日発熱があり、8日検査を受けて感染がわかったということで、今月4日までは勤務していたため同僚の職員4人を自宅待機とし、駐輪場の管理事務所を消毒したということです。

川崎市はいずれも現段階では感染経路は不明だとしていて、詳しく調べています。

川崎市は8日夜、記者会見を開いてこの3人の感染を明らかにしましたが、消防隊員については都が感染者として計上し、9日発表するため、市の感染者には含めないとしています。