米民主党バイデン氏 新型コロナ対応でトランプ大統領を批判

米民主党バイデン氏 新型コロナ対応でトランプ大統領を批判
秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党・民主党の最有力候補、バイデン前副大統領は新型コロナウイルスをめぐるトランプ大統領の対応を厳しく批判しました。感染拡大の影響で選挙運動が制約を受ける中、存在感を示すねらいもあると見られます。
バイデン前副大統領は7日、民主党の支持基盤である労働組合がインターネット上で主催したイベントに参加しました。

この中でバイデン氏は新型コロナウイルスをめぐるトランプ大統領の対応について「まだまだ遅い。労働者を優先していないし科学者に判断を委ねていない。医療従事者に必要な物資を確保するために連邦法で認められた権限のすべてを使っていない」と指摘しました。

そのうえで「トランプ大統領は自分自身のことを『戦時下の大統領』だと言うが、そうであればそのように行動すべきだ」と述べ、対応が不十分だと厳しく批判しました。

バイデン氏は秋の大統領選挙で政権奪還を目指す民主党の最有力候補ですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で集会を開くことができず、自宅に設けたスタジオからネットを通じて発信するなど選挙運動が制約された状態が続いています。

一方、再選を目指すトランプ大統領は新型コロナウイルス対策の記者会見を連日、1時間以上開き、その様子が大きく報じられていて、バイデン氏としては大統領の対応を批判することで対決姿勢を強調し存在感を示すねらいもあると見られます。

人種差別撤廃に尽くした有力下院議員がバイデン氏支持表明

民主党の候補者選びで人種差別の撤廃に尽力した黒人の有力下院議員、ジョン・ルイス氏がバイデン前副大統領の支持を表明しました。

民主党のルイス下院議員は1960年代にマーチン・ルーサー・キング牧師とともに人種差別の撤廃を求める公民権運動に参加し、南部アラバマ州の町セルマの橋で警官隊によってデモ行進が暴力的に鎮圧されたいわゆる「血の日曜日」と呼ばれる事件で大けがをした公民権運動の闘士として、今なお、尊敬を集めています。

ルイス氏は7日、声明を出し「われわれが勝ち取った前進を大統領が後退させるのを見るために命をかけてセルマの橋を渡ったのではない。トランプ大統領による不正義を正すまで休むことはできない」と訴えました。

そのうえで「バイデン氏こそこの国を団結させ、より公正な民主主義のために必要なリーダーだという私のことばを信じてほしい」と、バイデン氏への支持を表明し、有権者に協力を呼びかけました。

バイデン氏は同じ黒人の有力議員、クライバーン氏による支持表明をきっかけに候補者選び序盤の低迷から巻き返していて、ルイス氏の支持表明でさらに強力な援軍を得た形で黒人層の票固めにつながりそうです。