プロ野球 7都府県に本拠地ある球団に活動休止などの影響

プロ野球 7都府県に本拠地ある球団に活動休止などの影響
新型コロナウイルスの感染が都市部で急速に拡大している中、緊急事態宣言の対象となった7都府県にあるプロ野球の球団にはチームの活動休止や全体練習の再開延期などの影響が出ています。
プロ野球は当初、3月20日にシーズンが開幕する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、開幕日を先送りしていて、レギュラーシーズン143試合を予定どおりを行うのは極めて困難な状況です。

そして7日の緊急事態宣言を受け、球団によっては新たな対応が求められることになりました。

緊急事態宣言の対象となった7都府県には、セ・リーグではヤクルト、巨人、DeNA、阪神。

パ・リーグでは西武、オリックス、ソフトバンク、ロッテの合わせて8球団の本拠地があります。

このうちセ・リーグでは、ヤクルトが8日から今月12日までチームの活動を休止することを決めました。

巨人は川崎市のジャイアンツ球場で自主練習となっていますが、今月13日を目指していた全体練習の再開を延期し自主練習の期間を延長します。

DeNAは自主練習の期間を今月末まで延長しました。

阪神は藤浪晋太郎投手など3人の選手が新型コロナウイルスに感染し先月26日からチーム活動を休止しています。

そしてパ・リーグでは西武が8日から当面の間、自主練習となりましたが、水曜日、土曜日、日曜日は自宅待機とします。

オリックスは今月17日まで自主練習の期間ですがこの延長などを検討します。

ソフトバンクは8日までチーム活動が休止で9日から今月17日までを自主練習としました。

ロッテは7日と8日のチームの活動を休止することを決めました。

9日以降は未定だということです。

また緊急事態宣言の対象とならない4球団では、広島は8日と9日時間帯で選手を分けてチーム練習を行い、今月11日以降は未定としています。

中日は8日から自主練習を再開しますが、時間で区切り分かれて練習します。

日本ハムも自主練習を続けていく方針です。楽天は当面の間、チーム活動を休止しています。

斉藤コミッショナー ファンや選手にメッセージ

緊急事態宣言を受けて、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは、ファンや選手に向けてメッセージを発表しました。

この中で斉藤コミッショナーは「残念ながら事態は楽観できる状況にはありません。専門家からも厳しい予見をいただいて開催時期を再延長させていただきました。この判断については監督、選手、関係者、ファンの皆様から暖かいご理解をいただいておりますことに心より感謝いたします。緊急事態宣言を受け、われわれ、プロ野球12球団と日本野球機構は専門家の力を引き続きお借りしながら、ファンの皆様と一体となって困難を乗り切り、国民的スポーツであるプロ野球として、歓喜に満ちたパフォーマンスを披露できる日を再び実現すべく努力して参ります」としています。

日本野球機構 今月下旬から来月上旬に開幕日を決める

NPB=日本野球機構の井原敦事務局長は7日夕方、ウェブ上で各社の取材に応じ「緊急事態宣言が1か月出されるというのは想定していた範囲内。開幕時期を決めるスケジュールは変わることはない」と述べ、今月下旬から来月上旬に開幕日を決める方針に変わりはないと説明しました。

そして各球団の活動については「自主練習が中心となるが、球団の判断で感染防止を徹底してもらったうえで、全体練習もできる」と述べ、引き続き足並みをそろえることはしない考えを示しました。

緊急事態宣言を受けて、東京・港区のビルに入っているNPBの事務所は当面の間、閉鎖され、職員は在宅勤務を行うということです。