南アフリカ 新型コロナ感染拡大影響 略奪など治安の悪化懸念

南アフリカ 新型コロナ感染拡大影響 略奪など治安の悪化懸念
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南アフリカでは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、貧困層の失業が広がる中、主要都市の黒人が多く暮らす地区では商店に群衆が押し入って略奪が起きるなど、治安の悪化が懸念されています。
南アフリカの主要都市ケープタウン近郊にある経済的に貧しい黒人が多く暮らす地区で5日、大型商業施設の中にある酒の販売店が群衆に襲われました。

目撃者が撮影した映像では数十人の群衆が大声を出しながら、閉店していた店になだれ込み、酒瓶の入った箱などを次々に持ち出す様子が映っています。

地元警察の報道官も、この映像を確認したうえで略奪に関わったとして、これまでに48歳の男と33歳の女を逮捕したことを明らかにしました。

南アフリカでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、先月27日から全土で外出制限が続いています。

富裕層が暮らす住宅街などでは、多くの住民が自宅にとどまり治安は安定していますが、今回の略奪があったような黒人が多く暮らす地区では日雇い労働者など、貧困層の失業も広がり治安の悪化が懸念されています。