五輪1年延期“今後どうなるか不安”バドミントン 福島・廣田

五輪1年延期“今後どうなるか不安”バドミントン 福島・廣田
バドミントン女子ダブルスで世界ランキング2位の福島由紀選手と廣田彩花選手のペアが東京オリンピックが来年に延期されたあとはじめてインタビューに応じ、現在の心境と課題を語りました。
福島選手と廣田選手のペアは先月行われた全英オープンで初優勝し、従来の選考基準ではオリンピックの代表入りが確実な情勢でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で残りの国際大会は中断されオリンピックの延期も決まったことで代表選考基準が改めて発表されることになり、先行きが見通せない状況が続いています。

福島選手と廣田選手はオリンピックの延期が決まったあと、はじめてNHKのインタビューに応じました。

この中で、福島選手は「延期は予想していたが、実際に決定を聞いた時はことしの大会に向けモチベーションを高め体を作ってきたことを、また1年間やるのかと考えた」と率直な胸の内を語りました。

廣田選手は「最悪の場合は中止もありえたと思うので、オリンピックが開催されることはよかった。でも試合が無くなり、今後どうなるのか不安もある」と複雑な心境を話しました。そのうえで、福島選手は国際大会が中断している現状を踏まえ「体と気持ちは作れても試合勘は試合に出ないと維持できない。そこは難しいところだと思う」と課題を挙げました。

一方で、地域の支援も受け練習できる環境は整っているということで、廣田選手は「練習ができることに感謝して、1分1秒もむだにできないと取り組んでいる。よい準備期間にしたい」と話し、福島選手は「遠征している時はできなかった基礎練習に取り組める。ベースアップを図るチャンスだと思う」と前向きにとらえていました。