緊急事態宣言へ戸惑い 選挙控える東京 福生市の選管委は

緊急事態宣言へ戸惑い 選挙控える東京 福生市の選管委は
新型コロナウイルスの特別措置法に基づく「緊急事態宣言」によって東京都民に、原則として外出しないことが要請されることになり、今月に市長選挙が予定されている東京 福生市の選挙管理委員会では戸惑いの声が上がっています。
市長の任期満了を来月20日に控えた東京 福生市では、今月19日告示、26日投票の日程で市長選挙が予定されています。

福生市選挙管理委員会は、投票を呼びかけるポスターをすでに市内の約120か所に掲示したほか、今月10日からは、市役所に横断幕も掲げることにしていました。

ただ、新型コロナウイルスの特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が行われた場合、都は生活に必要な場合を除き、原則として外出しないことを都民に要請することにしていて、市の選挙管理委員会からは戸惑いの声が上がっています。

市長選挙は、公職選挙法の規定で任期満了の前の日から30日以内に行う決まりで、総務省からは規定の期間内であれば、選挙日程を変更できるという通知が出ています。

福生市選挙管理委員会は8日、臨時の委員会を開いて、選挙日程を延期するか協議することになりました。

村野和彦事務局長は「感染拡大への危機感が強まっている中で、積極的な投票は呼びかけられない。緊急事態宣言の期間となる、およそ1か月後に終息している保証もなく、選挙事務をどう進めていくか悩んでいる」と話しています。