2月の消費支出 前年同月比0.3%下回る 5か月連続減少

2月の消費支出 前年同月比0.3%下回る 5か月連続減少
ことし2月に、家庭が消費に使ったお金は、前の年の同じ月を0.3%下回り、5か月連続で減少しました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクなどへの支出が増えた一方、国内旅行などへの支出は減りました。
総務省が発表した家計調査によりますと、ことし2月に1人暮らしを除く世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり27万1735円でした。

これは物価の変動による影響を除いた実質で、前の年の同じ月を0.3%下回り、消費税率が引き上げられた去年10月以降、5か月連続で減少しました。

内訳を見ると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクなど保健用の消耗品への支出が40%余り、トイレットペーパーへの支出が47%余り、それぞれ増えました。

一方、国内パック旅行や、映画などの入場料、それに鉄道運賃などへの支出は減り、全体ではマイナスとなりました。

総務省は「ことしはうるう年で2月の日数が1日多いため、前年と比べた時のマイナス幅は実体よりも小さくなっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、支出の増減の両面で出ており、今後の動向を注視したい」と話しています。