感染確認の英首相 検査のため入院 国家の危機的事態で懸念の声

感染確認の英首相 検査のため入院 国家の危機的事態で懸念の声
新型コロナウイルスに感染したイギリスのジョンソン首相は、症状が続いていることから5日、検査のために入院しました。引き続き、ウイルスの感染拡大の対策を主導し、職務にあたるとしていますが、国家の危機的な事態と言われる中での首相の入院を懸念する声もあがっています。
イギリスのジョンソン首相は、先月下旬、新型コロナウイルスへの感染が確認され、自宅で職務を続けていましたが、5日夜、症状が続いているため、検査のため入院しました。

首相官邸の報道官は、あくまでも予防的な措置で、緊急事態ではないとしています。

6日朝には、ウイルス対策を話し合う臨時の閣議が開かれ、ラーブ外相がとり仕切ったということですが、ジョンソン首相が対策を主導して行う態勢に変わりはないと強調しています。

イギリスではウイルスの感染拡大が収まらず、死者の数が急増していますが、地元メディアは、国家の危機的な事態とも言われる中、首相が入院し、政権がまとまって対策にあたることができるのか懸念する声もあがっていると伝えています。

ジョンソン首相は入院する2日前の今月3日、ツイッターに投稿した動画で、国民に対し、外出しないよう呼びかけていましたが、少しやつれた様子で容体を心配する声もあがっていました。