都医師会「医療的緊急事態宣言」6週間の外出自粛を呼びかけ

都医師会「医療的緊急事態宣言」6週間の外出自粛を呼びかけ
新型コロナウイルスの感染が広がる中、東京都医師会は6日、緊急の記者会見を開き「医療崩壊の危険性が高まってきている」として、すべての都民に不要不急の外出の自粛を強く呼びかける「医療的緊急事態宣言」を出しました。
この中で、尾崎治夫会長は「このまま患者数が増えると、病床が足りなくなるだけでなく、院内感染によって医療スタッフが職務につけず、重症者に医療を提供できなくなる医療崩壊の危険性が高まってきている」と述べたうえで「医療的緊急事態宣言」を出しました。

この中では、爆発的な感染拡大を防ぐには今後の6週間が重要になるとして、すべての都民に対し不要不急の外出の自粛を強く求めるとともに、東京都に対しては重症者が十分な医療を受けられるよう、強力な指示や施策を求めています。

また現在、入院している軽症の患者や、症状のない人が移れる宿泊施設の確保を都が進めていることについては、より重篤な患者の治療に集中でき、医療従事者の負担の軽減につながると評価しました。

会見で尾崎会長は「いちばん大事なことは感染のスピードを緩めることで、それがすべての解決につながる。都民の皆さんが6週間、東京のために頑張ってもらう間に、医療の体制を構築していきたい」と述べ、都民に協力を求めました。