プロボクシング 国内の試合中止 来月末まで延長 感染拡大で

プロボクシング 国内の試合中止 来月末まで延長 感染拡大で
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国内のプロボクシングの試合は、中止の期間が来月末まで延長されることが決まりました。
JBC=日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、来月15日まですべての試合の中止・延期を決めていました。

JBCと協会では、感染状況が急激に悪化していることなどから6日改めて協議し、試合の中止期間を来月末まで、延長することを決めました。

JBCの安河内剛本部事務局長は「事態は刻々と悪化している。ボクシング界から感染者を出さないよう社会的責任を果たしたい」と話しています。

一方、JBCと協会は試合の中止期間に国内のプロボクシングのライセンスを自動的に失う満37歳を迎える選手について、再開されるまでにあらかじめ試合が予定されていた場合にかぎり、特例としてライセンスの有効期間を延長する方針を決めました。

JBCなどによりますと6日現在で特例の対象となっている選手は、元世界王者で先月、アマチュアからプロへの再挑戦を表明した高山勝成選手など合わせて4人だということです。

日本プロボクシング協会の新田渉世事務局長は「大変な状況だと十分に理解しているが、ボクシングの火を絶やさないよう最善の努力をすることがわれわれの務めだと考えている」と話しています。

高山選手「感謝している」

国内のプロボクシングの中止期間にあたる来月12日に、満37歳の誕生日を迎える元世界王者の高山勝成選手は、特例としてライセンスの有効期間が延長される方針が決まったことについて「感謝している。今自分ができることをしていきたい」と話しました。

主要4団体で世界タイトルを獲得した高山選手は、3年前にプロを引退しアマチュア選手として東京オリンピック出場を目指しましたが、国内予選で敗れて代表に内定することができず、満37歳の誕生日直前の来月10日にプロ復帰戦を行う予定でした。

高山選手は「新型コロナウイルスの影響でジムにも毎日は行けないが、家で自主練習をするなどいつでも戦えるコンディションを保っている。復帰戦が半年後になるのか1年後になるのかわからないが、自分ができることをしていきたい」と話しています。