新型コロナウイルス 首都圏の病床数は増加も空き病床は減少

新型コロナウイルス 首都圏の病床数は増加も空き病床は減少
新型コロナウイルスの感染が広がる中、首都圏では、患者を受け入れる病床の数は増えている一方、空いている病床は減少していて、各自治体は医療機関に協力を求めるなど対応を急いでいます。
NHKは東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県の自治体に、新型コロナウイルスに感染した患者が入院できる病床の空き状況について聞きました。

それによりますと、まず、東京都内は、病床の数が5日現在で1000床と、先月30日時点の500床から2倍に増えたということです。

このうち、空いているのは49床で、およそ100床の空きがあった先月30日に比べて状況は一段とひっ迫しています。

このため、東京都は症状が軽い入院患者を7日以降、ホテルなどの宿泊施設に移し重症者の受け入れに備えることにしています。

神奈川県内は病床の数が今月2日現在で74床と、先月30日時点と同じだということです。

県などは医療機関に協力を求めていて、病床の数は今後、増えていく見込みです。

このうち、空いている病床は23床で、先月30日時点の38床から減っています。

埼玉県内は、病床の数が225床で、先月30日時点の75床から3倍に増えているということです。

これは、県が感染症指定医療機関以外の病院にも協力を求めて、受け入れ先を増やしたことによるものです。

このうち、空いているのはおよそ70床となっています。

千葉県内は病床の数が247床で、先月30日の時点とほぼ同じだということです。

このうち、空いている病床はおよそ140床で、先月30日時点のおよそ180床から減少しています。