人口10万人あたりの感染者 最多は福井県 新型コロナ

人口10万人あたりの感染者 最多は福井県 新型コロナ
NHKが都道府県別の感染状況をまとめたところ、急速に感染者が増えている福井県は人口10万人あたりの数が全国で最も多くなっています。
6日午後2時半の時点でNHKが全国の都道府県別の新型コロナウイルスの感染者数をまとめたところ、東京都が1033人、大阪府が408人、神奈川県が265人などとなり、福井県は59人と全国で12番目の多さとなっています。

NHKが各都道府県が公表している最新の人口のデータをもとに「人口10万人あたりの感染者数」を計算したところ、福井県は7.66人と、全国で最も多くなっています。

福井県に次いで多いのは、東京都が7.41人、京都府が4.84人、高知県が4.78人などとなっています。

県医師会「明らかに『感染拡大警戒地域』」

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う患者の急増で、人口10万人あたりの数が全国で最多の福井県では医療現場がひっ迫しているとして、県医師会は「医療提供体制緊急事態宣言」を発表し、県民に感染を広げないための対策の徹底を呼びかけました。

福井県内では接客を伴う飲食店での感染のつながりなどからの感染拡大に歯止めがかからない状態が続いていて、これまで合わせて59人の感染が確認され、2人が死亡しました。

こうした状況を受けて、福井県医師会はきょう夕方緊急の会見を開き、病床不足や医療現場の負担が深刻化し、通常の診療にも大きな支障が出かねない状況だとして「医療提供体制緊急事態宣言」を発表しました。

宣言では重症者の治療や新型コロナウイルス以外の治療への影響を最小限にとどめるため、県民に対し、健康管理や手洗いの徹底とともに、可能なかぎり移動を控え、発熱などの症状で医療機関を受診する際には、必ず事前に保健所やかかりつけ医に電話で相談するなど、感染予防策を取るよう呼びかけています。

会見の中で県医師会の池端幸彦会長は「2週間前から爆発的に感染者が増えていて、明らかに『感染拡大警戒地域』と言える状況にある」と述べ、危機感を示しました。