ビザ停止で留学生9割が入学できない日本語学校も 新型コロナ

ビザ停止で留学生9割が入学できない日本語学校も 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染防止の水際対策として日本政府が170余りの国と地域で発給済みのビザの効力を停止する措置をとる中、都内の日本語学校では、今月受け入れる予定だった9割の留学生が来日できない事態となっています。
東京 荒川区にある日本語学校では、28の国と地域からおよそ700人の留学生を今月受け入れる予定でした。

しかし日本政府が感染防止対策として170余りの国と地域で発給済みのビザの効力を停止する措置をとっていることなどから、これまでに来日できたのはおよそ90人で9割にあたる留学生の入学の見通しは立っていません。

こうした中、6日午前、新入生を対象にしたオリエンテーションが行われ、生徒たちは感染対策として入り口でアルコール消毒や体温測定を行ったうえで教室に入りました。

生徒たちはマスクを着用して1メートルほどの間隔を空けて座り、担当者は英語などで「人が密集しているところは避けてください」などと感染予防の対策について説明しました。

アメリカ人の男子生徒は「来日してからほとんどの時間を寮で過ごしました。日本で訪れてみたいところはありますが、閉鎖しているところも多いので感染の拡大が落ち着いたら行きたいです」と話していました。

「赤門会日本語学校」の新井時賛理事長は「このままの状態が長期化すれば経営が成り立たず、非常に危機感を持っている」と話していました。