福井 軽症者は公共施設で受け入れ開始 病床確保で 新型コロナ

福井 軽症者は公共施設で受け入れ開始 病床確保で 新型コロナ
新型コロナウイルスに感染し入院する患者が増え続ける中、福井県は症状が軽い患者などには医療機関以外の場所で療養してもらうことになり、福井市内の公共施設の利用を始めました。
福井県は、新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れるために「感染症指定医療機関」の専用病床に加えて一般の病床の確保を進め、6日までに合わせて72床を確保しましたが、患者の増加で病床が残り少なくなりひっ迫した状況が続いています。

県は症状が重い患者の治療を優先的に行うため、軽症者などには医療機関以外で療養してもらうことになり、福井市が設置している宿泊施設、「少年自然の家」での受け入れを始めました。

対象となるのは、入院後に症状が改善し退院に向けた確認のための検査を受けている人や、無症状や味覚障害など症状が軽い人だということで、5日、6人の患者がこの施設に移動しました。

施設には26の部屋があり、福井県医師会などと連携して看護師が24時間常駐するほか、必要に応じていつでも医師が駆けつけられる態勢をとっているということです。

福井県は今後に向けて、ほかの公共施設や民間の宿泊施設の活用に向けた調整も進めています。

厚生労働省によりますと、軽症者などの医療機関以外での受け入れを始めたのは全国の都道府県で初めてだということです。