学生街の飲食店 授業開始が延期で深刻な影響 新たな対策も

学生街の飲食店 授業開始が延期で深刻な影響 新たな対策も
新型コロナウイルスの影響で、多くの大学で新年度の授業開始が延期されたため、学生街の飲食店も深刻な影響を受けています。一部の店では新たな対策の動きも出始めています。
東京 新宿区にある早稲田大学周辺の学生街では一時休業を決める飲食店が相次ぎ、営業を続けている店でも売り上げが大幅に減少するなど深刻な影響が出ています。

売り上げが以前の半分に減少しているという店の経営者は「持ち帰りでの販売をPRしているが、今後は宅配も検討している。経営には大きな打撃だ」と話していました。

一方で、さらなる対策の動きも出始めています。

このうちJR高田馬場駅近くのイタリアンレストラン「カーポラヴォーロ」では、今月2日から店内での飲食を取りやめました。

新たに始めているのは、料理の冷凍販売です。

専用のホームページを立ち上げて注文を受け付けています。

自宅でも同じ味を楽しんでもらおうと、調理の際のポイントを伝える資料や動画も作成しました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大が収束したあとの利用を想定した、食事券の販売もホームページで始めました。

料金を先払いしてもらうかわりに、支払額の10%分が額面に上乗せされています。

こうした工夫によって、ふだんの売り上げには届かないものの、当面の運転資金の確保につながっているということです。

鳥海将彦オーナーは「今の状況を乗り越えれば、また多くのお客様が来てくれると思うので、いただいた注文を力にして頑張っていきたい」と話していました。