J1札幌 選手側が報酬約1億円返納申し出 新型コロナの影響

J1札幌 選手側が報酬約1億円返納申し出 新型コロナの影響
サッカーJ1の北海道コンサドーレ札幌は、新型コロナウイルスの影響による公式戦の中断を受けて、選手側から報酬の一部合わせておよそ1億円を自主返納すると申し出があったことを明らかにしました。
コンサドーレは、新型コロナウイルスの感染拡大で中断している公式戦の再開が来月下旬以降になる見通しとなっている影響で、チームの損失は5億円程度になると試算しています。

こうした中、コンサドーレの選手たちは、すべての選手の合意のもと今月から9月までの半年間の報酬の一部合わせておよそ1億円を自主返納することを決め、クラブ側に申し入れたと言うことです。

コンサドーレの野々村芳和社長は「クラブとして損失を抑え、今シーズンなんとか生き残る経営努力をしたうえでそれでも必要な場合に申し出を受けるかどうかを判断したい。選手たちがクラブと一致団結して、この危機を乗り越えようと考えてくれたこと自体が勇気をもらえる提案だった」と選手たちの心遣いに感謝を示しました。

選手たちは、今回の申し出について「新型コロナウイルスによるクラブへの影響も大きくなる現在の状況を鑑み、クラブに対して支援することを全選手合意のもと決めました。今後は、さらにクラブと一体となり、危機克服につながるような社会貢献などについてもできることを1つずつ実施していこうと思います」とコメントしています。