きょうから全国交通安全運動 新型コロナ影響でイベント中止に

きょうから全国交通安全運動 新型コロナ影響でイベント中止に
6日から春の全国交通安全運動が始まりました。新型コロナウイルスの影響で、交通安全教室などのイベントが各地で中止となる中、警視庁は街頭での指導や取締りを中心に運動を進めることにしています。
6日から春の全国交通安全運動が始まり、このうち、東京 港区の笄小学校前では警察官10人余りが始業式で久しぶりに登校する児童を見守る街頭活動に当たりました。

新型コロナウイルスの影響で、交通安全教室などのイベントが各地で中止となるなか、警視庁は例年以上に警察官が街頭に出て、指導や取締りを中心に運動を進めることにしています。

通常、こうした街頭活動は地域の人や交通安全協会なども協力して行われていますが、今回は感染の拡大を防ぐため警察官のみで行う方針です。

東京都内では、不要不急の外出を控えるよう呼びかけが行われた先月以降、交通事故が大幅に減少していて、先月1か月間に起きた人身事故は速報値で2270件と前の年の同じ期間より20%余り少なくなっています。

警視庁交通総務課の福谷徳啓管理官は「状況を踏まえて運動期間中は警察官を中心に街頭活動や取締りを展開し、悲惨な交通事故に皆さんがあわないよう取り組みたい」と話していました。

春の全国交通安全運動は今月15日まで行われます。

声出さずに街頭啓発 和歌山

和歌山県かつらぎ町では、新型コロナウイルスの感染防止対策として警察官が声で呼びかける代わりに、「速度を守ろう」などと書かれた手作りのボードを掲げる異例の形で街頭啓発を行いました。

啓発活動は、通常どおり開園している和歌山県かつらぎ町のこども園の近くで行われ、警察官およそ10人が参加しました。

これまでの啓発活動では、地元の住民も参加してドライバーや歩行者に声を出して呼びかけていましたが、新型コロナウイルスの影響で、今回は警察官のみの参加となり、声で呼びかける代わりに手作りのボードを掲げることになりました。

警察官は全員マスクを着用し、「飛び出しはだめ」とか「速度を守ろう」などと書かれたメッセージボードを掲げ、ドライバーに交通安全を呼びかけました。

かつらぎ警察署交通課の中井誠二課長は「新型コロナウイルスの影響で今回は、声を出さない啓発になりましたが、カードに書かれているとおり交通ルールを守り安全運転に努めてもらいたいです」と話していました。