“団結し打ち勝つ” 英エリザベス女王が異例のテレビ演説

“団結し打ち勝つ” 英エリザベス女王が異例のテレビ演説
新型コロナウイルスによる感染拡大が続く中、イギリスのエリザベス女王が異例のテレビ演説を行い、「私たちが団結し、強い意思を持ち続ければ、打ち勝つことができる」と国民に連帯を呼びかけました。
イギリス王室のエリザベス女王は、5日夜、テレビ演説を行いました。この中でエリザベス女王は、最前線で新型コロナウイルスとたたかう医師や看護師をはじめ、外出制限を強いられている市民などすべての人々に感謝の意を示しました。

そして、「私たちはともにこの病気に立ち向かっている。私たちが団結し、強い意思を持ち続ければ、打ち勝つことができる」と述べ、国民に連帯を呼びかけました。

また、これほどの困難な状況は過去にはなかったとしたうえで、「私たちは、先進的な科学と思いやりの心をもって世界の国々とともに努力を続けている。私たちは成功するだろうし、それは私たちすべての努力のたまものだ」と述べ、世界各国がともにウイルスの感染防止に取り組むことの重要性を強調しました。

最後に、「私たちは再び、友人や家族とともに過ごすことができる。また会うことができる」と結び、それまでの間、自制心を保ってほしいと呼びかけました。

エリザベス女王がクリスマス以外にメッセージを発表するのは極めて異例で、イギリスメディアは、人々の不安を取り除き連帯を呼びかけたいという女王の思いが込められた演説だと伝えています。

演説の収録は、女王が滞在しているウィンザー城で行われ、防護服を身につけたカメラマン1人が十分な距離をとって撮影に臨んだということです。