感染者最多のNY州知事「流行ピークにさしかかりつつある」

感染者最多のNY州知事「流行ピークにさしかかりつつある」
新型コロナウイルスの感染者と死者の数がアメリカで最も多い東部ニューヨーク州では新たに8000人を超える感染者が確認される一方で、入院が必要な人の増加ペースは減速しつつあり、クオモ知事は流行のピークにさしかかりつつあるという認識を示しました。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、日本時間の5日午前4時の時点で、アメリカでは新型コロナウイルスの感染者が32万4052人、死亡した人は9267人となりました。

感染者と死者が最も多い東部ニューヨーク州は5日、新たに感染が確認された人が8000人を超えおよそ600人が死亡したと発表し、感染者は合わせて12万2031人、死亡した人は4159人になりました。

ニューヨーク州のクオモ知事は5日の記者会見で、「退院する人が増えているほか、集中治療室で治療を受けている人や入院が必要な患者の数の増加ペースも落ちてきている。もう数日、様子を見る必要があるが、われわれは流行のピークにさしかかっている可能性がある」と述べました。

そして引き続き人工呼吸器の確保を進めるとともに、患者の多い医療機関から少ない医療機関に患者を転院させたり、医療従事者や医療機器を柔軟に移動したりするなどして医療機関の負担を軽減していくと述べました。

一方アメリカでは、ニューヨークやその周辺以外でも感染者が急増し、中西部ミシガン州で1万4000人を超え、南部ルイジアナ州やフロリダ州でもそれぞれ1万2000人を上回っていて、全土で人工呼吸器やマスク、それに医療用のガウンなどの不足が懸念されています。