死者8000人超のフランス 卸売市場の一部を臨時の遺体安置所に

死者8000人超のフランス 卸売市場の一部を臨時の遺体安置所に
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ヨーロッパで、イタリアとスペインに次いで新型コロナウイルスで死亡した人が多いフランスでは死者が8000人を超え、首都パリ郊外にある世界最大規模の卸売市場の一部を臨時の遺体安置所にするなど異例の対応を迫られています。
フランス政府は5日、新型コロナウイルスの感染者が7万478人となったほか、死亡した人は518人増えて8078人となり、8000人を超えたと発表しました。

フランスでは病院で死亡した人に加え高齢者施設で死亡した人も統計に加えてから死者の数が急増し、この4日間で倍になっていて、ヨーロッパでは、イタリアの1万5887人、スペインの1万2418人に次いで多くなっています。

こうした中パリの警視庁は郊外にある生鮮食品を取り扱う卸売市場、ランジス市場の一部の施設を臨時の遺体安置所として受け入れを始めました。

ランジス市場は敷地面積が234ヘクタールと東京ドームおよそ50個分に相当し、世界最大規模の卸売市場です。

遺体安置所として利用されるのは食品などを扱う施設から離れた建物で、最大で1000人の遺体を受け入れるとしていて、家族が別れを告げることができる場所にするとしています。

ヨーロッパでは死者の急増に伴い、スペインでもスケートリンクを臨時の遺体安置所にするなど、各国は異例の対応を迫られています。