東京都 新たに143人の感染確認 1日で最多 都内1000人超に

東京都 新たに143人の感染確認 1日で最多 都内1000人超に
東京都は5日、都内で1日に確認された人数としては最も多い143人が新型コロナウイルスに感染していることを新たに確認したと発表しました。このうち、今のところ感染経路がわかっていないのはおよそ64%にあたる92人にのぼっています。

1日に100人を超えるのは2日連続で、これで都内で感染が確認された人は合わせて1033人になりました。
東京都は5日、都内で新たに10代から90代の合わせて143人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日に100人を超えたのは、4日に続いて2日連続で、これまでで最も多くなりました。東京都は4日感染を確認したのは118人だと発表していましたが、5日夜、117人だったと訂正しました。これで都内で感染が確認された人は、合わせて1033人になりました。

143人のうちおよそ64%にあたる92人は今のところ感染経路がわかっていないということです。

都は、5日も不要不急の外出を控えてほしいと呼びかけていて、特に夜間から早朝にかけて営業するバーやナイトクラブなど接待を伴う飲食店は感染のリスクが高いとして、こうした店に行くことを自粛するよう呼びかけています。

「驚くような数字だ」小池知事

5日都内で、1日の人数としては最も多い143人の感染が確認されたことについて、東京都の小池知事は記者団に対し、「驚くような数字だ。もっと驚くことは、感染源を追えない方々が90人を超えていることだ。若い世代のかたが圧倒的に多く、20代から40代までで合わせて90人近い」と述べました。

そのうえで感染した人を受け入れる都内の医療体制の確保について、「感染した人が増えていくなかで、7日から軽症の方々を病院から宿泊療養という形でホテルに移す作業に入る。少しでも病院のベッドを空けておくとともに、病院からホテルに移ることで軽症の方々が少しでも休まるようになればと考えている」と述べました。

また、患者を受け入れられる現在の医療体制について、「病床は1000床確保できている。きょう感染が確認された143人のうち、病院に入るかたとそうでないかたなどさまざまなので、ただの足し算というわけではないが、まずは病床を確保できている。軽症者のためのホテルの確保も徐々に進んでいる。感染した方々と医療従事者の両方の環境を改善していきたい」と述べました。

このほか、小池知事は感染症の専門家などのアドバイスを受けながら病院からホテルなどに移る感染者のコーディネートを進めていく考えを示しました。