ロボットが患者の容体確認 医療従事者の感染防止で イタリア

ロボットが患者の容体確認 医療従事者の感染防止で イタリア
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新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なイタリアの病院では、医療従事者が患者と接触する頻度を減らし感染の拡大を防ごうと、遠隔操作で患者の容体を確認できるロボットが導入されました。
導入されたのは感染拡大が深刻な地域の1つ、イタリア北部ロンバルディア州の病院です。

ロボットは医師や看護師に代わって重症化した患者などに寄り添い、呼吸の状態や血圧、それに心拍数などを計測するほか、医師らが遠隔操作をして、ロボットに搭載されたカメラを通じて患者の様子を確認できます。

またロボットは、患者と簡単な会話を交わすこともできるということです。イタリアでは新型コロナウイルスで亡くなった人が世界で最も多い1万5000人以上に上り、感染者は12万4000人を上回っています。

感染者のうち9500人以上が医療従事者で、患者から医師や看護師への感染をいかに防ぐかが深刻な課題になっています。

この病院では現在6台のロボットが導入されていて、患者と接触する頻度を減らせるうえ、医師や看護師が患者に接する際に着用する防護服やマスクなどの節約にもつながると期待されています。

この病院で働く男性の医師は「ロボットが院内感染のリスクを回避してくれるので、すべてのスタッフが満足しています」と話しています。