新型コロナ拡大防止 クラウドファンディングで支援

新型コロナ拡大防止 クラウドファンディングで支援
新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組む医療機関や団体などを支援しようと、東京のIT企業などが感染症の専門家と連携して基金を設立し、インターネットを通じた寄付を募っています。
基金を設立したのは、インターネットを通じて資金を募るクラウドファンディングのサイトを運営する東京のIT企業などで、専用のページを設けて寄付を呼びかけています。

基金は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組む医療機関や介護施設のほか、休校措置の影響を受けた子どもたちを支援する個人や団体も助成の対象としていて、1口1000円から寄付ができます。

一方、助成を受けたい機関や団体などの募集も専用ページで行っていて、オンライン面接などすべて遠隔で行われる審査に通れば、最短2週間で助成金を受け取ることができるということです。

審査には、感染症の専門家も協力していて、国内の感染状況にあわせた助成先の優先順位の判断などを行うということです。

専用ページでは、助成を受けた団体の取り組みや具体的な助成額なども紹介していく予定で、寄付をした人は応援メッセージを書き込むこともできます。

IT企業「READYFOR」の米良はるか代表は、「影響は刻々と変わってきているため、いま必要なところにすぐに資金を届けたい。外出ができない人でもインターネットを通じて寄付ができるので、最前線の人たちの支援に協力してもらいたい」と話しています。

また、審査に協力している公衆衛生の専門家で東北大学の小坂健教授は、「国民一丸となって協力しなければ感染拡大は防げない状況だ。医療現場に限らず、拡大防止につながる新しいアイデアを持った若者なども基金を利用してほしい」と話しています。