「3つの密」避ける対応 不十分 通信アプリの調査 新型コロナ

「3つの密」避ける対応 不十分 通信アプリの調査 新型コロナ
通信アプリ大手のLINEが新型コロナウイルス対策のため全国の利用者を対象に行った調査の第一回の結果が公表され、感染予防のため、多くの人が手洗いや手指の消毒などに取り組む一方、密閉・密集・密接の「3つの密」を避けることやテレワークへの移行が進んでいないことが分かりました。厚生労働省は感染予防の対策をより徹底することが必要だとしています。
この調査はLINEが厚生労働省と情報提供の協定を結び全国の利用者、8000万人以上に対して健康状態や感染予防の対応について尋ねたものです。

先月31日から今月1日にかけて行われた第一回の調査では2450万人余りが回答し、このうち感染予防の対応についての集計結果が4日公表されました。

回答では手洗いやうがい、アルコールによる手指の消毒を行っていると答えた人は全体の85.6%、せきやくしゃみをする際はマスクをしたりハンカチなどを口にあてると答えた人は74.4%と、多くの人が基本的な予防策に取り組んでいました。

一方で、換気が悪い場所には行かないようにしていると答えた人は62%、ほかの人と近い距離での会話や発声をしないようにしていると答えた人は32.8%、また、仕事をテレワークにしていると答えた人は5.6%にとどまり、情報の提供を受けた厚生労働省は感染のリスクを高める密閉・密集・密接の「3つの密」を避ける対応は、まだ十分とは言えないとして、より対策の徹底が必要だとしています。

第二回の調査は5日から6日にかけて行われる予定です。