“高遠の桜” ことしは見られず 城址公園など閉鎖 長野 伊那

“高遠の桜” ことしは見られず 城址公園など閉鎖 長野 伊那
長野県内の各地で桜が開花する中、伊那市は、花見で多くの人が訪れると新型コロナウイルスに感染するおそれがあるとして、高遠城址公園などを4日から閉鎖しました。
伊那市が閉鎖したのは、「天下第一の桜」とも呼ばれる高遠城址公園と伊那公園、それに春日城址公園の3か所です。

このうち、市の発表で例年16万人が花見に訪れる高遠城址公園では、入り口などに閉鎖を知らせる看板が設けられ、警備員が花見に訪れた人たちに閉鎖していることを説明していました。

閉鎖を知らずに訪れた人たちは、残念そうに公園の入り口から見える桜の様子を撮影するなどしていました。

伊那市は、新型コロナウイルスの感染防止のため花見の自粛を呼びかけていましたが、先月30日の開花以降、見頃に関する問い合わせが増え始めたことから、多くの人が訪れることになれば感染のおそれがあるとして、桜が散るまでの間、閉鎖することを決めたということです。

茨城県から訪れた60代男性は「来る道中に閉鎖の看板がありましたが、いけるところまでと思い来ました。こういう状況なのでしかたがないです」と話していました。

伊那市の白鳥孝市長は「市内での感染防止を最優先に考え、皆様の安心安全を守るため苦渋の決断をした」とコメントしています。