中国 「清明節」の墓参り 人の数を厳しく制限 感染拡大に警戒

中国 「清明節」の墓参り 人の数を厳しく制限 感染拡大に警戒
中国では4日、多くの人が先祖の墓参りを行う「清明節」を迎えます。当局は、新型コロナウイルスの感染が再び急速に拡大することを警戒し、墓地を訪れる人の数を厳しく制限しています。
このうち、中国の上海市にある墓地には例年、「清明節」になると多くの人が墓参りに訪れますが、ことしは墓地に入る人を制限するため、ネットでの予約制になり、3日は名前を事前に登録した人が供え物などを持って訪れました。

墓地の入り口では、防護服姿の担当者が一人一人の健康状態をチェックするなど、ものものしい雰囲気で、訪れた人はマスクをつけたまま先祖の墓を掃除したり花を供えたりしたあと、静かに手を合わせていました。

「清明節」にあわせてこの墓地に墓参りに来る人は、去年の3割程度のおよそ16万人にまで減る見込みだということです。

毎年墓参りに訪れるという上海市の男性は、「ことしは訪れる人が少ないです。私たちも子どもたちと一緒に墓参りすることができませんでした。来年は家族全員で来られるよう願っています」と話していました。

一方、墓参りができない人のためには、墓の掃除や、供え物を代行するサービスがあり、当局はこうしたサービスの利用を呼びかけるなどして、感染が再び急速に拡大しないよう警戒しています。