新型コロナ 「妊婦向けの対策」まとめる 厚労省

新型コロナ 「妊婦向けの対策」まとめる 厚労省
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、厚生労働省は不安を感じる人が多い妊婦のための対策を取りまとめ、働く妊婦については、職場以外で働く「テレワーク」や時差通勤を積極的に活用することや、休みやすい環境を整えることを経済団体などに要望しました。
厚生労働省によりますと、現在の知見では、妊娠の後期に新型コロナウイルスに感染しても、病状の経過や症状の重さは妊娠していない人と変わらないということです。

ただ、不安を感じる妊婦が多いことや、一般的に妊婦が肺炎になった場合、重症化するリスクが高いとされることから、妊婦向けの対策を取りまとめました。

この中では、新型コロナウイルスに感染しても、胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告はないとして、密閉・密集・密接の「3つの密」を避けるなど、一般的な感染予防策をとるよう呼びかけています。

そのうえで、働く妊婦については、テレワークや時差通勤を積極的に活用することや、特別な有給休暇の制度を新設するなどして、体調が悪い時に休みやすい環境を整えることを経済団体や労働団体に要請しました。

さらに厚生労働省は、洗濯して繰り返し使える布マスクを今後、すべての世帯を対象に配られるものとは別に、全国すべての妊婦に1か月に2枚ずつ配付することを決め、今月中旬以降、母子手帳を交付する際に手渡したり、郵送したりすることにしています。