症状出る前の人から感染も WHOが警戒呼びかけ 新型コロナ

症状出る前の人から感染も WHOが警戒呼びかけ 新型コロナ
WHO=世界保健機関は新型コロナウイルスの感染経路について症状がすでに出ている人から他の人に感染するのが主なケースだと指摘する報告書を発表しました。一方、症状が出る前の人からの感染についても報告されているということで警戒を呼びかけています。
WHOは2日に発表した報告書のなかで、各国の保健当局や専門家からの情報などをもとに、新型コロナウイルスの感染経路について最新の状況を明らかにしました。それによりますと、新型コロナウイルスが他の人に感染するのはおもに発症した人からだと指摘したうえで、ウイルスを含む唾液や鼻水などの飛まつや、発症した人との接触、それにウイルスが付着した物に触れることなどでほかの人に感染が広がると指摘しています。

特に、症状が出てから3日以内の発症初期に、鼻やのどからウイルスが多く排出されていて、発症後期と比べてほかの人に感染しやすいとしています。また、発症前の潜伏期間は平均して5、6日ですが、14日間にのぼることもあり、この期間に感染を広げたケースも少数ではあるものの報告されているということです。

さらに感染はしたものの最後まで症状が出ない人もいるということですがこうした人からの感染についても「可能性は排除できない」として、警戒を呼びかけています。