トヨタ自動車 国内5工場7生産ラインをきょうから一時停止

トヨタ自動車 国内5工場7生産ラインをきょうから一時停止
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新型コロナウイルスの感染拡大で、世界的に自動車の需要が落ち込んでいることから、トヨタ自動車は、グループの日野自動車の工場も含め、国内5つの工場の7つの生産ラインを3日から一定期間、停止しました。
3日から停止しているのは、
▽愛知県豊田市にある高岡工場と堤工場、
▽愛知県田原市の田原工場、
▽福岡県宮若市にあるトヨタ自動車九州の宮田工場、
▽東京・羽村市にある日野自動車の羽村工場の
国内5つの工場の7つの生産ラインです。

これらの工場では、ハイブリッド車やSUVなどを生産していますが、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に自動車の需要が落ち込んでいることから、最長で今月15日まで、生産ラインを停止し、合わせておよそ3万6000台の減産を行います。

このうち、主力車種の「プリウス」や「カムリ」などの生産ラインがすべてストップしている堤工場では、従業員や部品を運び込むトラックなどは見当たらず、閑散としていました。

トヨタは、海外でも北米やヨーロッパのすべての工場で生産を停止しているほか、アジアでは、今月7日からタイの工場の操業を一時、停止することも決めていて、感染拡大の長期化で、今後の業績への影響は避けられない見通しです。

自動車8社 すべて国内生産一時停止

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、トヨタ自動車だけでなく、ホンダなど自動車メーカー8社すべてが国内での車の生産を一時停止する異例の事態になっています。

世界的に車の需要が大きく落ち込んでいることや、海外から仕入れている一部の部品の調達が難しくなっていることが要因です。

対象となる工場や一時停止の期間は日増しに拡大しています。
工場によって停止する期間は異なりますが、日産自動車、スズキ、マツダ、三菱自動車工業は国内にあるすべての工場が対象になっています。
またSUBARUは、国内と海外の合わせて3つの工場すべてで一時停止を決めています。

メーカー各社は、これまでのところ大型連休が終わる来月上旬までの計画を公表していますが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況しだいでは、一時停止がさらに延びるおそれもあります。