ロシア 事実上の外出禁止は4月末まで延長 新型コロナウイルス

ロシア 事実上の外出禁止は4月末まで延長 新型コロナウイルス
ロシアのプーチン大統領は2日、テレビ演説を行い、「ウイルスの脅威は続くと考えるべきだ。ロシアを含め世界中で、まだ流行のピークを過ぎたとは言えない」と述べて国民に対し、危機感を訴えました。そのうえで当初、先月28日から今月5日までとしていた、全国一斉の休業措置を今月末まで延長することを発表しました。
ロシアではこの間、政府機関や病院・薬局、それに公共交通機関などを除くほとんどの企業が一斉に休業となります。

そしてモスクワをはじめとした大都市では、飲食店が営業を停止するほか買い物は薬局や食料品店に限定されペットの散歩も自宅から100メートル以内とするなど市民の行動を厳しく制限する事実上の外出禁止の措置が続けられることになります。

またプーチン大統領は、「政府や企業は、国民の雇用や収入の維持を優先事項としなければならない」と述べ、職員や社員の解雇を行わないよう強く求めました。

しかしロシアでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国内経済の縮小に原油価格の下落が追い打ちをかけ通貨ルーブルがことしに入って30%下落するなど、経済が深刻な打撃を受けています。