すべての国・地域からの入国者に2週間の待機要請 新型コロナ

すべての国・地域からの入国者に2週間の待機要請 新型コロナ
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、政府は3日から、世界のすべての国と地域から入国する人に対して2週間、自宅などに待機するよう要請します。また、外国人の入国を拒否する対象を73の国と地域に拡大し、日本人についても、これらの国や地域から帰国する人は全員がウイルス検査の対象になります。
政府は現在、中国や韓国、それにアメリカやヨーロッパ各国から入国する人に対して2週間、自宅やホテルなどで待機するよう求めていますが、3日午前0時から対象を世界のすべての国と地域に拡大しました。

期間は今月末までで、公共交通機関を利用しないことも合わせて要請します。

そして、3日からは外国人の入国を拒否する対象が大幅に拡大され、2週間以内に、合わせて73の国と地域に滞在した外国人について、入国を拒否します。

新たに対象となったのはアメリカやカナダ、イギリスなどで、これによってヨーロッパはほぼ全域が、中国と韓国は全土がそれぞれ対象になりました。

これらの国と地域から帰国する日本人や、日本人の配偶者がいるなど特別な事情があるとして入国が認められる外国人は、症状の有無にかかわらず、全員がウイルス検査の対象になります。

これらの措置をいつまで続けるかについて、政府は「当分の間」としていて、今後の感染拡大の状況をみて判断することにしています。

一方、これらの国や地域から帰国した人たちはウイルス検査の結果が出るまでは空港などで待機することが求められていますが、検査の対象が拡大されることでこれまで以上に待機時間が長くなることも予想されることから、政府は、待機場所の確保やホテルなどの宿泊費用の支援を検討しています。