タイ 夜間の外出禁止へ 感染拡大に歯止めかからず

タイ 夜間の外出禁止へ 感染拡大に歯止めかからず
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、タイのプラユット首相は3日からタイ全土で、午後10時から午前4時までの間、外出を禁止すると発表しました。
プラユット首相は2日、テレビ演説を行い、「国内の感染拡大を止めるため、人との距離をとり、自宅にいるよう呼びかける」と述べて、対策強化の必要性を訴えました。

タイではすでに全土に非常事態が宣言されていて、違反した場合は禁固刑や罰金が科されます。医療関係者の移動や日用品、燃料の運搬などは禁止の対象から外されます。

タイでは水際対策を強化し、首都バンコクでは食料品店を除く店舗や娯楽施設などを閉鎖する措置を取っていますが、新たな感染者の確認が先月下旬以降はほぼ毎日100人を超える状態が続いていて、感染の拡大に歯止めがかかっていません。

日系企業が多く進出するタイは在留邦人も多く、特にバンコクは2018年時点の外務省の統計で5万5000人と世界の都市ではロサンゼルスに次いで2番目に多くなっています。

次第に強化される感染防止対策により、現地の日系企業の活動や在留邦人の生活への影響も広がっています。