仕切りや手袋… 働く人の感染防ぐ対策 外出制限続くフランス

仕切りや手袋… 働く人の感染防ぐ対策 外出制限続くフランス
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新型コロナウイルスの感染拡大で外出制限が続くフランスでは、食料品店など市民の生活を維持するために働いている人たちを感染から守るため、さまざまな対策がとられています。
3月17日から外出制限が続くフランスでは、食料品店など、生活に必要な店やサービスは営業を続けていますが、スーパーのレジ係の女性や配送業の男性が感染して死亡したことが相次いで報じられたほか、取締りにあたる警察官およそ300人の感染も明らかになり、多くの人と接触せざるをえない人たちをどう守るかが課題になっています。

こうした中パリ市内の食料品店ではレジ係の人を感染から守るため、天井から透明なシートをつるして客とレジ係を仕切り、隙間から商品をやり取りしています。

係の人たちはマスクと使い捨ての手袋を着用して、会計が終わるたびにレジ周りや買い物かごを消毒していました。

店長のカンタン・エベールさんは「誰もが不安になる状況ですが、しっかり対策をとって、パリの人たちの食生活を支えたい」と話していました。
またパリ市内を走るタクシーでも、運転手がそれぞれ感染防止策をとっていて、パリで30年以上、運転手をしているという男性は運転席と後部座席の間に透明なフィルムで仕切りをつくっていました。

男性は感染のおそれについて「もちろん心配です、リスクをできるだけ減らすために長時間働かないようにしています」と話していました。