小中学校や高校の新学期開始を2週間延期 福岡市

小中学校や高校の新学期開始を2週間延期 福岡市
新型コロナウイルスの感染確認が福岡市でも相次いでいることを受けて、福岡市教育委員会は、市立の小中学校や高校などの新学期のスタートを、当初の予定からおよそ2週間、延期することを決めました。
福岡市では1日夜も、介護老人保健施設で働く40代の女性看護師ら5人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1日までに市内で感染が確認された人は28人になっています。

こうした感染の拡大を受けて、福岡市教育委員会は2日、会議を開き市立の高校は今月6日、市立の小中学校や特別支援学校は翌7日としている新学期への対応を協議しました。

その結果、1日に開かれた政府の専門家会議が、感染が拡大傾向にある地域については「学校の一斉臨時休校も選択肢として検討すべきだ」と提言したことなどを踏まえ、新学期のスタートを予定からおよそ2週間延期し、いずれも今月20日のスタートを目指すことになりました。

これに伴い各校の入学式も延期になります。

福岡市教育委員会の木下宏仁指導部長は「新年度の大切な時期ではあるが、子どもたちの健康や安全を守るため、万全の対策を進めたい。学校再開についても、その時の状況によって総合的に判断したい」と述べました。

市長「安心して学校に通える環境を作り出すためにも協力を」

福岡市の高島市長は記者団に対し、「新学期のスタートの延期については保護者の賛否も分かれると思うが、子どもたちが安心して学校に通える環境を作り出すためにも、感染の拡大を止められるよう協力を呼びかけていきたい」と述べました。