新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける中小企業の資金繰りの相談が政府系の金融機関に集中していることから民間銀行が融資の申し込みの手続きなどを支援することになりました。

中小企業に対する政府の資金繰り支援策で日本政策金融公庫は実質的に無利子・無担保で融資を受けられる貸付制度を始めましたが、相談が集中し対応が追いつかないケースも出ています。

１日、全国銀行協会の会長に就任した三菱ＵＦＪ銀行の三毛頭取は記者会見で「手続きから融資の実行までスムーズに流れるようサポートを始める。官民で密に連携を取りながら最善を尽くしたい」と述べ、民間の銀行の窓口でも相談や融資申し込みなどの手続きを支援していく考えを示しました。

全国銀行協会に加盟する各地の銀行では今後、取引先の企業に対して、日本政策金融公庫での手続きが速やかに進むよう、対応可能な支店で申し込みに必要な書類の作成などを手伝うことにしています。