東京都と南関東3県知事ら「不要不急 夜間の外出控えて」

東京都と南関東3県知事ら「不要不急 夜間の外出控えて」
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都と神奈川、埼玉、千葉の3つの県の知事らがテレビ会議を開き、不要不急の外出や夜間の外出を控えることなどを求める共同のメッセージをまとめました。
各地で新型コロナウイルスの感染者が増えていることを受け、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の知事と、横浜市や千葉市、さいたま市など、5つの政令指定都市の市長が緊急のテレビ会議を開きました。

会議の冒頭で、東京都の小池知事は都内で先月31日感染が確認された78人のうち40人が30代以下だったとして、「若年層にも感染が広がっている」と述べ、懸念を示しました。

会議では症状のない人や軽い人が無意識にウイルスを拡散させることがあるとして、重症化しにくいと言われる若年層に対し、ウイルスの拡散を防ぐ意識を高めてほしいとする意見が出ました。

そして、世代を問わず、不要不急の外出や夜間の外出を控えること、密閉された空間や人が密集し、近距離で会話する空間を避けて行動することなどを求める共同のメッセージをまとめました。

さらに会議では、感染拡大の回避に向けて、それぞれの自治体が広く連携し、速やかに情報の共有を図ることが重要だとの認識で一致しました。

黒岩知事「ダメージ最小限に」

テレビ会議を終えた黒岩知事は「首都圏の首長が意見交換して同じメッセージを出せることは意義がある。夜間の外出の自粛は飲食店などの事業者に大きな影響を与えるが、先送りできない事態になっているので経済的ダメージが最少になるように全力を挙げていきたい」と話していました。

川崎市長「医療の連携が必要」

川崎市の福田紀彦市長は「東京での感染拡大は首都圏全域の危機であり、一体となって取り組みをしないと意味がない。都内で医療提供の体制が厳しくなってくれば隣接する都市にも影響が出てくると思う。都や県を越えた医療の連携が必要で危機感を共有していかないといけない」と話していました。