北九州市 17人院内感染か 新たな感染確認は21人 新型コロナ

北九州市 17人院内感染か 新たな感染確認は21人 新型コロナ
北九州市は新型コロナウイルスへの感染が先月31日確認された男性が入院していた市内の病院の医療スタッフ17人の感染が確認されたと発表しました。市は院内感染が起きたとみて、厚生労働省にクラスター対策班の派遣を要請したうえで、今後、この病院のすべての職員と入院患者の検査を行うことにしています。
新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、北九州市門司区にある新小文字病院の医療スタッフ17人です。

北九州市によりますと、この病院には、31日感染が確認された門司区の80代の男性が入院していたことから、男性と接触があったとみられる医療スタッフ48人を検査した結果、17人の感染が確認されました。

今のところ、せきや発熱などの症状を訴えている人はいないということです。

市は、この病院で院内感染が起き、「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生した可能性が高いとみて、福岡県を通じて厚生労働省に「クラスター対策班」の派遣を要請しました。

市は、今後、病院職員およそ600人と入院患者183人全員の検査を行うことにしています。北九州市の北橋市長は、記者会見で「極めて厳しい状況になったと認識している。医療崩壊を防ぐためにあらゆる努力をしていきたい」と述べました。

北九州市ではこのほかにも1日、4人の感染が確認され、1日に市内で感染が確認された人は21人に上っています。