入社式をネット配信 新入社員は自宅で視聴 JR東日本

入社式をネット配信 新入社員は自宅で視聴 JR東日本
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、JR東日本では入社式をインターネットでライブ配信するという異例の対応となりました。
JR東日本の入社式は1日午後、東京 渋谷区の本社ビルで行われ、およそ1900人の新入社員たちはインターネットで配信される映像を自宅でスマートフォンなどで視聴するという異例の対応となりました。

式には、深澤祐二社長など8人の役員が参加し、この中で深澤社長は「新型コロナウイルスの影響で、残念ながらインターネットで配信するいつもと違う形となったが、皆さんを新しい仲間として迎える喜びは変わりません」とあいさつしました。

JR東日本によりますと、入社式をネット配信で行うのは初めてで、新入社員全員が集合しない形での入社式も、9年前の東日本大震災の直後の時だけだということです。

会社では新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して、新入社員は今月10日までは自宅などで学習を行い、その後、各職場で研修が行われる予定だということです。

JR四国 テレビ会議システムで

JR四国の入社式では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、新入社員を5つの部屋に分け、時間を短縮して行われました。

1日、高松市にあるJR四国の研修センターで行われた入社式は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、新入社員111人を職種ごとに5つの部屋に分けました。

式は、半井真司社長がいる部屋と、それ以外の4つの部屋をテレビ会議システムで結んで行われました。

半井社長は「新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続くかもしれないが、皆さん一人一人が四国の繁栄と会社の発展に貢献し、活躍してくれることを期待しています」と訓示しました。

このあと新入社員による答辞は省略され、例年は一人一人に手渡す辞令書も、ことしは半井社長がそれぞれの部屋を回って代表者1人に手渡し、例年、1時間程度かかっていた入社式は10分ほどで終わりました。

新入社員の松村遼太さんは「入社式で、同期で集まれなかったことは少し残念だが、この状況は何としても乗り越えないといけないので、しょうがないと思う。状況が改善したときのために、自分の中に知識や経験をため込んでいきたい」と話していました。