第一生命 最終利益予想 2000億円余下方修正 新型コロナ影響で

第一生命 最終利益予想 2000億円余下方修正 新型コロナ影響で
生命保険大手の第一生命ホールディングスは、ことし3月期の決算で最終的な利益が予想より2000億円余り減るという見通しを明らかにしました。新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場が混乱する中、外貨建ての保険商品で支払いへの備えを増やす必要が出たためです。
第一生命ホールディングスは、ことし3月期の決算で2260億円の最終的な利益を見込んでいましたが、2000億円余り減って170億円にとどまると、下方修正を発表しました。

会社は、新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場が大きく混乱する中、保険金の支払いに備え、内部に積み立てておく準備金を増やす必要が出たことを、主な理由にあげています。

保険料を外貨で運用し、結果次第で保険金の受け取り額が変わる外貨建ての保険商品で、見込みよりも多くの保険金を契約者に支払う可能性が出ているということです。

また、グループ会社のイギリスの資産運用会社の株価も大きく下落したため、特別損失を計上します。

第一生命は、保険事業自体の収益見通しには、変更はないとしています。

三菱UFJフィナンシャル・グループも、世界的な株価下落の影響で3400億円余りの特別損失を計上すると発表し、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う市場の混乱は、日本の金融機関の業績にも影響を及ぼしています。