海外の日本人学校 教員460人余赴任できず 各国入国制限などで

海外の日本人学校 教員460人余赴任できず 各国入国制限などで
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた各国の入国制限などの影響で、海外にある日本人学校などに今月から派遣される予定だった教員合わせて460人余りが赴任できなくなっていて、受け入れ先の学校では対応に追われています。
このうちシンガポールにある日本人学校の小学部では外国人を対象にした入国禁止措置の影響で、教員19人が赴任できなくなっています。

学校は今月13日から始まりますが、当面は校長と教頭を除いた残りの27人の教員でおよそ850人の児童を担当することになりました。このため39あったクラスも教員の数と同じ27に編成しなおしたうえで、校長や教頭も可能な範囲で授業を担当することにしています。

新年度初日の1日のミーティングでは、教員どうしが声を掛け合いながら意思疎通を図り、円滑に対応していくことを確認していました。

文部科学省によりますと、今年度は53の国と地域にある日本人学校や補習授業校合わせて116校に484人の教員が派遣される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた各国の入国制限などの影響で、1日の時点で、9割以上にあたる465人の赴任の見通しが立っていないということです。
シンガポール日本人学校小学部チャンギ校の堤祐子校長は「子どもたちに学習の場を提供することが使命なので、全員で知恵を出し合いながら乗り切りたい」と話していました。