新型コロナ 都心の信金に相談相次ぐ 緊急融資プランも開始

新型コロナ 都心の信金に相談相次ぐ 緊急融資プランも開始
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新型コロナウイルスの影響で、東京の中でも、都心にある信用金庫には、資金繰りが厳しいとして、中小零細の企業から融資などの相談が相次いで寄せられています。
東京 大田区にある「さわやか信用金庫」は、港区や大田区、渋谷区などにある中小零細企業、合わせて1万6000社を主な顧客としています。

この信用金庫には、先月からこれらの企業から「新型コロナウイルスの影響で資金繰りが厳しい」とか、「年度末の決算が危ない」といった相談が相次いでいます。
1日も窓口には、板金工場や不動産賃貸業の社長が訪れ、急激に落ちた売り上げや資金繰りなどについて相談していました。

信用金庫によりますと、先月からの相談は飲食業などのサービス業を中心に3000件を超えるということです。

信用金庫は、当面の運転資金のため、先月から最大500万円の即日の融資と利率を通常より抑え、2年以内は利息の支払いだけとする2種類の緊急融資プランを立ち上げたということです。

これらのプランは、本部を通さず支店長の決裁ですぐに融資できるということで、篠啓友理事長は「これまでに経験がない事態となっています。区の商工関係の窓口は、すでにパンクしているところもあります。企業の相談に真摯(しんし)に乗り、ともにこの難局を乗り越えたいです」と話していました。