感染者の電子カルテがSNSに流出 青森 新型コロナウイルス

感染者の電子カルテがSNSに流出 青森 新型コロナウイルス
先月30日、青森県で新型コロナウイルスへの感染が確認された20代の男性の電子カルテの画像がSNS上に流出したことがわかり、カルテを管理する津軽地方の自治体の広域連合が記者会見を開いて謝罪しました。
先月30日、青森県内の実家に帰省していた20代の男性が五所川原市内の感染症指定医療機関を受診し、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

医療機関を運営しているつがる西北五広域連合によりますと31日、地元の新聞社から「男性の電子カルテの画像が通信アプリ『LINE』上で流出している」と連絡があったということです。

これについて広域連合の高杉滝夫病院事業管理者らが1日夕方、記者会見を開き、画像が流出した電子カルテは広域連合が管理するものだと認め「患者や家族、住民の皆様に対し、ご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くおわびします」と謝罪しました。

広域連合によりますと、流出したのは印刷した電子カルテを撮影した画像とみられ、画像には男性の症状や移動経路、それに実家がある自治体名が記されていて、氏名や住所など個人が特定される情報は含まれていなかったとしています。

また「LINE」上でどのような形で流出していたのかや、どのような人たちが画像を見ることができたのかはわからないとしています。

電子カルテは広域連合が運営する5つの病院の医師や看護師などおよそ500人が見たり印刷したりすることができたということで、広域連合は刑事告訴も視野に流出経路の特定を急ぐとともに再発防止を図ることにしています。