入都式は急きょ中止 知事が動画で激励 東京都

入都式は急きょ中止 知事が動画で激励 東京都
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京都は新入職員に辞令を交付する入都式を急きょとりやめ、代わりに小池知事が動画でメッセージを配信し「試練に直面しているが、今こそ都庁が一丸となって見えざる敵との闘いに打ち勝っていこう」と激励しました。
東京都は今年度、教員や警察官などを除いて1627人を採用しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、新入職員に辞令を交付する入都式を急きょとりやめました。

代わりに小池知事が動画でメッセージを配信し「1人でできることは限られていても、チームで一緒に取り組めば何事もなし得ます。私たちは今、新型ウイルスの発生という試練に直面しているが、今こそ都庁が一丸となって見えざる敵との闘いに打ち勝っていこう」と述べ、激励しました。

新入職員の木曽純一郎さんは「入都式がなくなり非常に残念ですが、知事からのメッセージを聞いて気が引き締まりました」と話していました。

発令は小規模&動画で 川崎市

1日から新年度ですが、新型コロナウイルスの影響で大規模な発令式を取りやめた川崎市では、部局ごとに少人数で新人職員に辞令が交付され、市長の訓示も動画で伝えられました。

川崎市は777人の新人職員を迎えましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全員そろっての大規模な発令式は中止しました。

1日は新人職員の配属先の部局ごとに発令式が行われ、このうち広報や人事などを所管する総務企画局では3人の新人職員に辞令が交付されました。

このあと、福田紀彦市長の訓示が動画で流され「こうした危機にあっても、市民にいちばん近いところで仕事をする自覚と責任を持って、第一歩を踏み出してもらいたい」と呼びかけられました。

新人職員の中山彩子さんは「入社式を取りやめる企業も多い中、こうした形でも発令式をやってもらって身の引き締まる思いです。市民の皆さんの健康を守れるような仕事をしたいと思います」と話していました。

川崎市では新人研修についても、職員どうしが集まるのを避けるため、一部イントラネットを活用して実施するということです。