三菱UFJ 3400億円余りの特別損失計上へ 金融市場の混乱で

三菱UFJ 3400億円余りの特別損失計上へ 金融市場の混乱で
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う金融市場の混乱で、三菱UFJフィナンシャル・グループは、海外にあるグループの銀行の株価が下落したため、ことし3月期の決算で3400億円余りの特別損失を計上すると発表しました。
三菱UFJの発表によりますと、年度末の31日の時点で、去年4月に買収したインドネシアの銀行と2013年12月に買収したタイの銀行の株価がそれぞれ買収当初から50%以上、下落したということです。

当初は買収した額がその企業の純資産を大きく上回り、いわゆる「のれん」と呼ばれる会計上の資産がありましたが、株価の下落を受けてこの資産を償却し、ことし3月期の決算で3433億円を特別損失として計上することを決めました。さらに、およそ20%を出資しているフィリピンの銀行の株価も下落したことからおよそ200億円の損失を計上する方針です。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界の株式市場では株価が大きく下落しましたが、金融機関の業績にも影響が及ぶ形となっています。